そろそろ当ブログでも、ギタープレイに関する記事を投稿していこうと思いまして。
プレイについての私の考えや、実際のレッスンで生徒さんに伝えている事などを文章にしつつ、
内容によっては動画も投稿していこうと思っています。
今回は初心者さん向けのお話です。
ギターを始めて、最初の関門『 Fコード』の練習についてです。
Fもいろいろ押さえ方がありますが、
今回ここでお話するFは、俗に『セーハ』と呼ばれる、
多くの初心者ギタリストを苦しめ、嫌われ、苦手と言われているアレです。笑
Fが押さえられる方は見なくて大丈夫だと思いますが、
Fコードを人に教える可能性がある方は、見ておいて損はないと思います。
Fがまだ押さえられない人に、Fをいかにして教えるか、どう練習させるか、
私なりの伝え方をお話していきます。
【ギター初心者】Fコードをキレイに押さえられるようになるポイントと練習方法!
まずちょっと手の話から。
指には3つの関節があります。
この第3関節を曲げた状態(下の画像【左手その1】)では、指は自由に動きません。
速く動かす事、開く事も難しいです。

手首を曲げて、手のひらを起こすと指は自由になり、開く事も可能になります。【左手画像その2】

Fを押さえに行く時は、断然後者の『左手その2』の状態を作り出します。
もうちょっとわかりやすく言うと、
こうなってはダメ....という事です。

手首を曲げないで指の付け根を曲げ、指の付け根がネックの下部にくっ付いた状態。
Fを押さえる時、このフォームは使いません。
Fをキレイに押さえるために効果的なフォーム練習。
Fをキレイに押さえる為にはフォーム作りがとても大切です。
実際にFが押さえられる方のフォームは、とてもキレイです。
さぁ順番に解説していきますので、一緒に試してみましょう!
【その1】人差し指と親指。
まず、何もしていない状態(左手を膝の上にでも置いてある状態)から、
これをします。


人差し指と親指の2本を、写真のように持ちます。
何もしていないところから、2本同時に持ちにいきます。
まずこれをゆっくり。
慣れてきたら少しずつ速くしても構いませんが、一定のテンポを保って、
必ず同時に持つ練習をしてください。
1分もやれば上出来です!
【その1】のポイント!
- 人差し指が1F付近を押さえいる。
- 親指はネック裏の真ん中付近にある。(上過ぎない事)
- 親指が立っていない事。(第一関節を曲げない。反らせる状態にする。上の写真みてください。)
- 同時に押さえる事。
- 当然ですが、手首がしっかり折れている事。(必要以上に曲げなくても大丈夫です。)
この2本の指のイメージはこれです。

長い方が人差し指。短いのが親指。
【その2】薬指追加。
【その1】に慣れてきたら、指を追加します。
追加する指は薬指です。

先ほどの人差し+親指に薬指を追加しました。
練習方法は同じ。
何もないところから、3本同時に押さえにいってください。
ゆっくり、一定のテンポ、同時に押さえる、この3点をしっかり守りましょう。
こちらも1分もやれば慣れてくるのではないでしょうか?
【その2】のポイント。
- 人差し+親指のフォームが維持されている事。
- 薬指が立っている事。(第一関節が折れていない事)
【その3】小指追加。
【その2】に慣れてきましたら、
小指を追加します。

指が増えてきましたが、
ゆっくりで構いませんので、同時に押さえましょう。
【その3】のポイント。
- 小指と薬指はあまり離さない。(くっついていても可。)
- 薬指同様、小指も立てます。(きっと薬指が立っていれば小指も立ちます。)
Fコード完成。
ここまでくれば中指はいい感じの場所にあると思いますので、
中指も押さえましょう。

これで、Fの完成です。
あなたのフォームはいかがでしょうか?
以上、ここまでがFのフォーム練習です。
Fを鳴らしてみる。
せっかくキレイにFを押さえられるようになったので、
押さえたFを鳴らしてみましょう。
キレイに鳴りましたか?
えっ.......ならない....?
鳴りませんよね。
ここで、キレイに鳴ったら凄いです!
ではここからは、Fをキレイに鳴らす為のポイントをお話します。
ここが音が鳴らない理由
Fがキレイにならないのにはいくつかの原因があります。
ざっくりですが、以下が主な原因と思われる事です。
- 押さえる力が足りない。
- 他の指で鳴るべき弦を触っている。(干渉している)
- 指が立っていない。
- 指が極端に柔らかい。
押さえる力が足りない。
他のコードより、指の使い方が複雑なので、力んでしまいがちです。
押さえているつもりで、押さえるべきところに力が入っていない場合があります。
上記の写真の、【人差し指と親指で押さえる】を押さえて、
全部の弦が鳴らせているか、確認してみましょう。(1弦〜6弦の1F全部です)
特に、1、2弦が鳴っているか確認してみましょう。
他の指で鳴るべき弦を触っている。
これはFに限ったことではありませんが、
難易度の高いFではより起こる可能性があります。
指の腹で下の弦を触ってしまう『干渉』が起きています。


そして、2枚の画像の赤マル、青マルにも注目してください。
干渉がない青マルの方が、
6弦との距離(間隔)が少ない事も確認できると思います。
指が立っていない
上の2枚の写真でも、青マルの方が指が立っているのが確認できます。
これが、よく言われる「指を立てて押さえましょう」というものです。
干渉が起きない場所を身につけましょう。
それと薬指の第一関節が折れてしまう抑え方...

これも干渉が起こりますのでオススメしません。
そして折れてしまうと、指先に力が伝わりづらく、
やはり余計力が入ってしまいます。
指が極端に柔らかい。
先ほどの指に力が入っていない話に繋がるのですが、
指が柔らかい方は、押さえるのでかなりの力を使います。
特にセーハする人差し指の付け根(2~3関節間)がとても柔らかい方は、
結構力を入れてるにもかかわらず、押さえられず鳴らない場合があります。
焦らず、毎日ギターに触って、ギター指にしてあげる必要があります。
(指先同様、ギターを触っていれば少しづつ固くなってきます。)
くれぐれも無理して、怪我をしないようにしましょう。
まとめ
フォームをキレイに。
そして鳴らない原因を一つづつ解消していく。
Fは必ず誰でも鳴らせるようになると思います。
Fが使えるようになると、弾ける曲が今の数倍に増えるので、
ギターがより楽しくなります。
ぜひ、頑張ってFを鳴らせるようになってください。
文書では伝えきれない部分もあるので、動画を制作しました!
悩まれてる方の参考になれば、とても嬉しいです!
それでは今回はここまで。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!